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  • 「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023」韓国とタイのパラサイクリングチームが豊洲市場を訪問! 豊洲の寿司にマシッソヨ&アロイ!!

  • 2023/12/03 23:00 公開  舌肥
  • 12月2日・3日に東京・多摩地区で開催された「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023」。本大会のパラサイクリング タンデム タイムトライアル競技に出場する韓国とタイの2チームが開幕前日の12月1日に豊洲市場を訪問し、場内施設の見学や豊洲グルメの試食を行った。

    海外パラサイクリング選手が、日本一の魚市場で東京の魅力を体験!

    今回の訪問は、環境に優しく健康にもよい自転車をさらに身近なものとする取り組み「GRAND CYCLE TOKYO」プロジェクトを展開する東京都が、日本一の水産物市場である豊洲市場で東京の魅力を感じてもらいたいという思いから企画したもの。パラサイクリング タンデム タイムトライアル競技は、二人乗り自転車の前席に座る晴眼者の「パイロット」と後席に座る視覚障害者の「ストーカー」が力を合わせてタイムを競う競技で、この日は韓国の選手3組とタイの選手2組の計10名と各チームのチームスタッフが来場した。

    「前身の築地市場から移転して今年の10月で5年を迎えた豊洲市場は、日本で一番大きな水産物市場であり、日本の食文化を支える一大拠点です。本日は豊洲市場を見学していただき、最後は豊洲のおいしい食事を楽しんでいただければと思います」

    午前10時過ぎに豊洲市場に到着し、まず初めに東京都の職員からそのような歓迎の言葉を受けた選手たちは、さっそく市場関係者の案内でセリ場が集まる「水産卸売場棟」の見学に出発。

    日本が誇る「巨大冷蔵庫のような屋内型市場」を体感

    水産卸売場棟の入り口では、築地市場で取引された中で過去最大級のマグロだという国産クロマグロの模型を発見。長さ2.88m、胴周り2.36m、実物は重さ496kgという巨大な模型が目に留まると、一団から「オーッ!」という歓声が上がる。きっと「ツナ」という食材は知っていても、実際のマグロのサイズを知らないことも多いであろう海外の選手たち。ストーカーの選手たちもチームメートらから説明を受けながら、みんなで思い出の記念撮影をする姿が目立った。

    続いて、マグロのセリ場や鮮魚売り場が見られる見学デッキへ。生マグロ、冷凍マグロ合わせて一日に平均1200本のマグロがさばかれるというセリ場。セリが行われるのは早朝ゆえ、この日は施設の見学のみだったが、荷運びをするフォークリフトやターレが停車する閉鎖された空間に、「巨大冷蔵庫のような屋内型市場」という豊洲市場の特徴を感じてもらえたようだった。

    もう1か所訪れたのは、干物や乾物の取引が行われる「塩干加工品売場」。先ほどの見学デッキは一般見学が可能だが、こちらは市場関係者のみ入場が許されるエリアだ。ここでは韓国チームがハングルの書かれた韓国海苔の箱を発見。「あれは韓国から仕入れたものですか?」と質問が飛ぶと、海でつながる日韓の食文化を話題に盛り上がりを見せていた。

    国境を越えて感動を生む「豊洲の寿司」のおいしさ

    施設見学の後は、お待ちかねのグルメタイム。この日は二組に分かれ、管理施設棟内にある食事処「愛養」と「おかめ」で寿司ランチを楽しんだ。お昼時でにぎわう飲食エリアには両チームのほかにもインバウンドと思しき人々の姿が多くあり、来日客の観光スポットとしての豊洲市場の人気が感じられた。

    韓国での人気はもちろんのこと、タイでもナイトマーケットに屋台が登場するなど寿司はメジャーな日本料理のひとつで、選手たちも豊洲の寿司をとても楽しみにしていた様子。華やかに盛られた職人の寿司が一人一人に提供され、どの席にも笑顔の花が咲く。なかには両国の選手が同じテーブルを囲む席もあり、両国の言葉で「おいしいですか?」と尋ねると「おいしすぎて言葉にできない!」という嬉しい感想が。

    2時間ほどの短い時間ではあったが、選手からは「豊洲市場がとても綺麗でびっくりした」「競技をもっと頑張って、次に日本に来た時も豊洲でお寿司を食べたい」といった感想があり、両チームの監督も「豊洲市場からいろいろなお客様に新鮮な水産物が届くシステムを知ることができた。今日はおいしいものをいただいたので、大会で良い成績が取れるようにがんばりたい」、「今回初めて日本に来て、市場を見学できたことが楽しかった。大会では良い成績を残したい」と述べて大会での健闘を誓っていた。

    両チームの選手たちに豊洲の「魅力」と「美味」を知ってもらえたことは、「GRAND CYCLE TOKYO」プロジェクトの関係者にとっても喜びを感じられる時間になったはずだ。このような取り組みを通じて、日本の魅力が海外の人々にもっともっと広まることを期待したい。

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