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  • 不登校脱出への道?フリースクールの魅力と注意点-親子で考える新たな一歩-

  • 2024/07/25 19:00 公開  BUSINESS NEWS CENTER 365
  • 現在お子様が小中学校へ通わずに、お悩みな保護者の皆様へ。お子様の不登校に直面し、日々心を痛めていらっしゃることと思います。「このまま大丈夫だろうか」「将来はどうなるのか」という不安が尽きないことでしょう。そんな皆様に、一つの可能性としてフリースクールという選択肢についてお伝えしたいと思います。

    フリースクールは、従来の学校システムとは異なるアプローチで、お子様の成長をサポートする場所です。そのメリットや、考慮すべき点をご紹介します。


    メリット:

    1:心の居場所づくり

    フリースクールは、お子様にとって真の意味での「居場所」となります。ここでは、学校でのつらい経験や不安を共有できる仲間に出会えます。「教室に入れない」「勉強についていけない」といった悩みを持つ子どもたちが集まるため、お子様は「自分だけじゃないんだ」と気づくでしょう。この安心感が、閉ざされていた心を少しずつ開く鍵となります。笑顔を取り戻し、前を向いて歩み始める我が子の姿に、きっと胸が熱くなるはずです。


    2:専門家によるサポート

    フリースクールには、不登校支援の専門家が常駐しています。臨床心理士や教育カウンセラーなどの資格を持つスタッフが、お子様の心に寄り添います。「なぜ学校に行けないのか」「どうすれば自信を取り戻せるか」といった悩みに、専門的な見地からアプローチします。親御様へのアドバイスも行うため、家庭でのサポート方法に悩む方にとっても、心強い味方となるでしょう。


    3:個別学習

    フリースクールでは、お子様一人ひとりの学習進度や興味に合わせたカリキュラムを組むことができます。「英語が苦手」「数学が好き」といった個性を尊重し、得意分野を伸ばしながら苦手科目をサポートします。大人数の一斉授業では難しかった「わからない」を言える環境で、お子様は徐々に学ぶ楽しさを取り戻していきます。学習の遅れを取り戻すチャンスにもなり、将来の進路選択の幅を広げることができるでしょう。


    4:社会性の育成

    フリースクールでは、様々な体験活動を通じて社会性を育みます。料理教室、農業体験、ボランティア活動など、座学だけでなく実践的な学びの場が用意されています。これらの活動を通じて、お子様は少しずつ他者とのコミュニケーションを取り戻していきます。最初は緊張していたお子様が、徐々に自分の意見を言えるようになり、協力して作業を進められるようになる姿は、親御様にとって大きな喜びとなるでしょう。


    5:柔軟な通学

    フリースクールでは、毎日の通学を強制しません。「今日は調子が悪いから休む」ということも可能です。このような柔軟な対応により、お子様は徐々に外出する機会を増やしていけます。最初は週に1日だけの通学から始めて、少しずつ日数を増やしていく。そんな段階的なアプローチが可能です。無理をせず、でも着実に社会とつながる機会を増やしていくことで、お子様の自信回復につながります。親御様も、焦らずお子様のペースに合わせたサポートができるでしょう。


    一方で、以下の点にも注意が必要です:


    1:費用面

    公立学校と異なり、フリースクールでは授業料やその他の費用が必要となります。これにより、家計への影響を考慮する必要があります。例えば、授業料だけでなく教材費や施設利用料、イベント参加費などもかかる場合があります。家計への負担を軽減するために、奨学金や助成金制度を活用することも検討する価値があります。例えば東京都では、フリースクールを利用する際の経済的負担を軽減するために、小中学生の親御様に対し、月に最大2万円の支援を開始しました。


    2:学習内容

    一般の学校と比べて学習時間が少ない場合があります。そのため、高校への進学を考える際に、通常の授業に加えて、補習や追加の勉強が必要になることもあります。自己学習の習慣を身につけることや、効率的な勉強法を取り入れることも重要です。これらの対策を講じることで、学力を補い、希望する進路に進むための準備を整えることができます。


    3:社会との接点

    厚いサポートがある一方で、校外では一般社会との違いを感じることがあります。そのため、校外での社会との関わりに適応するための準備が重要です。フリースクールの生活に慣れてきたら、ボランティア活動や、インターンシップを通じて実社会の経験を積むことで、自信を持って社会に出て行くことができるでしょう。


    浦和高等学園小中学部(フリースクール)へ見学してきた

    実際に理想的なフリースクールを複数校見つけて連絡した結果、浦和高等学園(通称ウラゾノ)の小中等部(フリースクール)が一番丁寧な対応してくれたため、浦和高等学園小中学部(フリースクール)へ見学にいきました。

    ※小学生は5年生から入学可能。

    浦和高等学園小中学部(フリースクール)は、さいたま県の浦和駅にあるフリースクールです。浦和高等学園小中学部(フリースクール)は、生徒一人ひとりの学力と個性に合わせた個別指導を重視し、基礎学力の定着を目指しています。実際に授業を見学していた中で、教師陣が笑顔で丁寧に生徒と接している姿が印象的でした。

    学年を超えた交流を通じてコミュニケーションスキルの向上を目指しながら、週1~5日の範囲で柔軟な通学スタイルを提供し、最新のe-ラーニングシステム「すらら」を活用して学習をサポートしています。

    さらに、通信制高校である浦和高等学園高校部(通信制高校技能連携校)と連携しているため、中等部から高校部へのスムーズな進学を実現している中で、進学率は8割強とのことです。

    実際に授業風景を見学させていただいた中で、生徒の自主自立を促進し、個々のニーズに応じた柔軟な教育環境で学力向上と社会性の育成を支援することで、不登校や学習に困難を抱える生徒たちに無理をさせない様にサポートしているのが印象的でした。

    埼玉県や近郊県にお住いで、現在フリースクールを探している方は、浦和高等学園小中学部のホームページを見てみてはいかがでしょうか。


    不登校生徒の隠れた可能性を解き放つ鍵

    お子様が不登校でお悩みの中、フリースクールという選択肢をお考えのことと思います。フリースクールは100パーセント不登校を解決できる策ではありませんが、お子様の未来を開く鍵となる可能性を秘めています。まず、フリースクールを選ぶ際に大切なのは、お子様の個性や希望に耳を傾けることです。

    「どんな環境で学びたい?」「将来どんな夢がある?」といった対話を通じて、お子様に最適なフリースクールを見つけることができるでしょう。

    例えば、芸術に興味があるお子様なら、創作活動に力を入れているフリースクールが良いかもしれません。

    フリースクールでの経験は、お子様の自信回復と社会復帰への第一歩となります。ある親御様は、「フリースクールに通い始めて半年、子どもが少しずつ笑顔を取り戻し、将来の話をするようになりました」と喜びを語っています。

    また、一般の学校とフリースクールの連携も徐々に進んでいます。定期的に情報交換を行ったり、合同行事を開催したりする取り組みも増えています。これにより、将来的な学校復帰もスムーズになる可能性があります。

    最後にお伝えしたいのは、お子様の教育の形は一つではないということです。フリースクールという選択は、多様な教育のあり方を社会に示す重要な役割を果たしています。「うちの子は普通の学校には合わなかったけど、フリースクールで生き生きと学んでいます」という声も多く聞かれます。

    お子様の幸せと成長が何より大切です。焦らず、お子様のペースに合わせて、最適な教育環境を一緒に探していきましょう。フリースクールという選択肢が、お子様の輝かしい未来への扉を開く一助となることを心から願っています。

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