• メディア展望
  • 【人間塾】コロナに負けずに志を持って頑張る医学生を応援 総額 1 億円の緊急支援金 90 名の採択を決定

  • 2021/09/20 0:00 公開  編集部
  •  学生に給付型奨学金による経済的支援と、人生の軸に向き合うための人間教育を行う一般財団法人 人間塾(代表理事:仲野 好重)は、コロナ禍で経済的な不安を抱える医学生を対象に総額 1 億円の緊急支援金の募集を行い、2021 年 9 月 7 日(火)に 90 名を採択しました。また、採択が決まった医学生の熱意溢れる志に対してエールを送るために、「オンライン激励会」を 9 月 11 日(土)、9 月 12 日(日)に開催しました。

    オンライン激励会の様子1
    オンライン激励会の様子1


    オンライン激励会の様子2
    オンライン激励会の様子2

     新型コロナウイルス感染症により経済的に不安定な生活が続く中、医師を目指す医学生を応援するために、人間塾では1 人につき 100 万円を最大 100 人に支給する「2021 レスキュー・サンタ緊急支援金」を実施しました。2021年7月5日(月)から8月12日(木)にかけて募集を行ったところ、全国各地から合計230名の医学生より応募があり、選考の結果、90名の採択を決定しました。

     採択した医学生に対して「コロナ禍を経験して、将来どのような医師になりたいか」と尋ねると、43%が「自覚した使命を胸に社会に貢献する医師になりたい」と最も多く回答し、医学生が志を見つめ直すきっかけになっていることがわかりました。
     

    医学生が目指す医師像とは?

     採択した医学生に対し、「コロナ禍を経験して、将来どのような医師になりたいか」と尋ねると、「自覚した使命を胸に社会に貢献する医師(39名/43%)」という回答が最も多く、続いて「専攻分野以外にも精通している医師(20名/22%)」「正しい情報発信ができる医師(11名/12%)」などの回答が寄せられました。
     コロナ禍を通じて医学生は、医師としての将来に改めて向き合っていることが読み取れます。

    Q. コロナ禍を経験して、将来どのような医師になりたいか?

    ■自覚した使命を胸に社会に貢献する医師(39名/43%)
    コロナ感染拡大防止のために最期の時間を家族と過ごすことができず、逝去する患者さんがいると知り、人生の最期は安らかに過ごしてほしいという気持ちが強くなりました。終末期医療の医師としてそんな患者さんの助けになりたいです。(旭川医科大学医学部医学科)
    コロナ禍では、人と人との接触を制限することによりウイルス感染を抑制する対策が取られ、孤独感を感じた人も少なくありません。私は今まで培ってきたプログラミング技術や工学知識・経験を通して、遠隔医療を研究し、日本の医療に貢献していきたいです。(浜松医科大学医学部医学科)

    ■専攻分野以外にも精通している医師(20名/22%)
    現在のカリキュラムに疫学の授業がないので、自主的に疫学を学び、パンデミックについての意識を世界全体で高められる医師になりたいです。(金沢大学医薬保健学域医学類)

    ■正しい情報発信ができる医師(11名/12%)
    コロナ禍において、ワクチンや治療法に関する誤った情報が度々広まっていると感じます。私はデータや論文に基づく正しい情報を、世の中に発信できる医師になりたいです。(秋田大学医学部医学科) 
     

    「オンライン激励会」について

    人間塾 設立者 井上 和子
    人間塾 設立者 井上 和子

     9月11日(土)、9月12日(日)に実施した「オンライン激励会」では、人間塾の設立者であり、「2021 レスキュー・サンタ緊急支援金」の原資を拠出した井上和子が、採択した医学生に対して感謝の意を述べるとともに、応援メッセージを送りました。

     井上より「医学を志して人々の健康のために、人々の命を支えるために勉学に励もうとしている方々の、少しでもお力になりたい」と話すと、医学生からは「教科書購入の費用にあて、勉学に励みたい」「支援金をいただいたおかげで、留学の可能性が見えてきた。自分自身をより成長させる機会にしたい」など、たくさんの前向きな感想をいただきました。
     

    一般財団法人 人間塾 代表理事・塾長 仲野 好重 コメント

    代表理事・塾長 仲野 好重 (なかの よしえ)
    代表理事・塾長 仲野 好重 (なかの よしえ)

     この度、緊急支援金に採択された医学生の皆さんに、心からエールを送ります。長引くコロナ禍の中にあっても、人の命を守るためならいかなる困難にも果敢に挑み、患者さんに安心を与えられる医師になりたい、というあなた達の決意の言葉を聞きました。そして、私は感動しました。今まで、自分に与えられた学びの機会と知性に感謝し、人命に携わるという重大なミッションを通して、他者にその恩恵を手渡していって下さい。これが人間塾で大切にしている「恩送り」の精神です。医学生の皆さん、これからも頑張ってください。心から応援しています。

    1962年、兵庫県生まれ。聖心女子大学を卒業後、米国・セントルイス大学大学院にてPh.D.(心理学)。尼崎市教育委員長並びに大学教授を経て、2011年7月より人間塾塾長。専門は心理学、人間発達、生涯教育。
     

    一般財団法人 人間塾 活動概要

     人間塾では、学生に対して「人間教育」をテーマにしたセミナーや研修を行い、それに併せて、返済不要の奨学金を給付しています。この制度は、「井上和子スカラーシップ」と呼ばれ、将来、世のため人のために役立ちたいと希望する学生を応援するものです。2011年7月に設立されて以来、60名以上の修了生が社会で活躍し、毎年20名ほどの塾生が在籍しています。

新着